ダイエットの決心
私は、ダイエットなるものを馬鹿にしていました。
人目ばかりを気にする小娘の願望をかなえるための不健康な療法のように思っていました。
なぜそんなに痩せる必要があるのか、対して太っていない娘さんまでも、わざわざおいしい食事を無理やり減らして不健康なダイエットをするとは何事かと感じていました。
3年前、それは2004年の8月のことでした。
私は新宿区西早稲田の会社で働いているのですが、ある用事で、河田町の視覚障害者施設に社員と一緒にいくことになりました。
その施設へは、これまでも何回か一人で歩いて行ったことがあるので、そのときも歩いていくことにしました。
早稲田通りから裏道を通って諏訪通りに抜け、少し西に歩くと箱根山通りに出ます。
諏訪通りを渡って箱根山通りを戸山講演沿いに大久保通りに向かいます。
大久保通りに出たところでまた少し西に歩き、国立国際医療センターの前を通過して大久保通りを渡り、細い路地を通って都営大江戸線の若松河田駅の前に出るルートです。
このルートの中で、諏訪通りと大久保通りを繋ぐ箱根山通りがかなりの上り坂になっています。
箱根山通りを歩いている間右手にあるのが旧尾張藩の下屋敷の跡地の丘陵に作られた戸山公園です。
この上り坂をいつもは一人で歩いていたのでさほど感じませんでしたが、このときは、会社の女子社員と二人で歩いていました。
彼女の方は何の苦もなくすたすたと良いペースで歩いていくのですが、私の方はというと、かなり息が上がり、はあはあしながらやっとついていくというありさまでした。
このとき、「ちょっと体重を落とさなきゃなあ」と、「ダイエット」という悪いイメージの言葉でではなく、「減量」の決心をしたのでした。